天然のクレイの一種モンモリロナイトとは？
天然のクレイの一種モンモリロナイト（古代の火山灰などがもとになったミネラル豊富なクレイ）には多種多様な特性が秘められています。
たとえばワインの澱（おり）を取る、農業では土壌の改良材として利用されるなど、さまざまな分野で活躍してきました。
多種多様な利用法について、後日リンク
特に国産のモンモリロナイトはスキンケアの領域では、汚れを「おとす」、うるおいを「とどける」、乾燥から「まもる」といったお肌にぴったりの機能を兼ね備え、特に乾燥肌や毛穴ケア、敏感肌などのさまざまなお悩みに寄り添える点が注目されています。
国産のモンモリロナイトのお肌への力について、後日リンク
実は、このモンモリロナイトにはスキンケア製品づくりにおいてもうひとつ大きな力があります。
それが「界面活性剤を使わずに水と油を混ぜる（乳化する）こと」。
今回はモンモリロナイトで乳化するメリットを、粘土科学研究所のスキンケア開発事例も交えながらご紹介します。
そもそも乳化ってなに？
まず「乳化」とは、水と油のように本来は混ざり合わないものを混ざり合った状態にすること。
たとえばクリームなどのスキンケア製品に油分は欠かせませんが、水と油はそのままでは分離してしまうため、一般的には「界面活性剤」という成分を使って混ぜ合わせる必要があります。
界面活性剤とは？
界面活性剤は、水となじみやすい部分と油となじみやすい部分をあわせ持つため
・お水と油を混ぜ合わせる
・汚れを落とす
といった働きをします。
便利な半面、肌質によっては刺激を感じる方がいたり、敏感肌の方が必要以上に皮脂を奪われてしまうケースもあるなど、肌トラブルの原因として名前が挙がることもあります。
「なるべくなら界面活性剤を使わずにクリームを作りたい」、そんな想いから粘土科学研究所では、モンモリロナイトを活かした乳化技術を研究し、試作を重ねています。
モンモリロナイトで乳化するメリット
メリット① お肌にやさしい
界面活性剤の中には石油由来のものなど、敏感肌には刺激となる可能性を指摘される種類もあります。
しかしモンモリロナイトで乳化した場合は、そもそも界面活性剤を配合する必要がありません。
さらにモンモリロナイト自体は自然由来でお肌や体にやさしいクレイです。
また、お肌の刺激になりうる成分をくるみ込む（抱え込む）性質もあるため、界面活性剤を使わないことに加えて、刺激となる成分を包み込み、肌あれを起こしにくいという点も期待できます。
敏感肌や乾燥肌などの肌悩みをお持ちの方にもやさしい処方が目指せるのです。
メリット② お肌によい成分を配合しやすい
一般的なクリームでは、乳化のために5％ほどの界面活性剤を入れることが多いといわれています。
モンモリロナイトで乳化する場合は、その界面活性剤をゼロにできるので代わりにお肌にとってやさしい美容成分や保湿成分を5％分多く配合可能です。
加えてモンモリロナイトは、水分やさまざまな有用成分を抱える力にも優れているため、保湿効果をさらに高めることができます。
結果として、うるおいをしっかり届け、お肌を健やかに保つクリームづくりにつながります。
界面活性剤フリーのハンドクリーム開発事例
一方、モンモリロナイトによる天然の乳化は非常にバランスが繊細で安定化が難しいという面もあります。
少しでも配合のバランスを崩すと、時間が経つにつれ分離が起こりやすくなるのです。
しかし「界面活性剤を使わず、モンモリロナイトだけで理想的なテクスチャのクリームを作りたい」という思いから、粘土科学研究所では何度も試作と検証を重ねました。
そうして完成したのがハンドクリーム。
水・モンモリロナイト・果実や花などの植物エキスの組み合わせによって、しっとりとした潤いヴェールを形成し、乾燥から手肌を守ります。
特に乾燥でガサガサして固くなった肌をうるおし、粘土科学研究所が目指す“柔らかくしなやかな肌”へと導く点が大きな特長です。
まとめ
モンモリロナイトは、水と油を混ぜる乳化のはたらきや、肌をやさしく守り、うるおいを与えるスキンケア効果
など、多面的な魅力をもつ天然のクレイです。
界面活性剤を使わずにスキンケア製品を作りたいという方や、OEMで独自の処方を開発したい企業の方にとっても、モンモリロナイトは強い味方になり得ます。
粘土科学研究所では、クレイ（粘土）を活かした独自の開発技術と品質管理体制を整え、乾燥肌から毛穴ケア、敏感肌対策など幅広いニーズに応えられるスキンケア・化粧品のOEM製造を行っています。
クレイ（粘土）のもつ無限の可能性を、より多くの方に届けるため、これからも研究を続けていきます。
