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粘土科学のお役立ち情報

目次

天然のクレイの一種モンモリロナイトは、「落とす」「届ける」「守る」という3つの特性があると私たちは紹介しています。
この特性により、お肌の汚れを落とし、うるおいを届け、乾燥から守るスキンケアに理想的な素材だと信じています。

さらに、モンモリロナイトはサウザンユーセス(千の用途)とも呼ばれ、その活躍はスキンケアにとどまりません。

本記事では、「落とす」「届ける」「守る」というお肌への効能を支えるモンモリロナイトの特性について詳しくお話していきます。

水を加えるとねばねばに -膨潤性-

モンモリロナイトの大きな特徴のひとつが「膨潤性」です。

水や他の物質を取り込み、その体積を大きく広げる性質を持っています。
これにより粘土がクリーム状になり、スキンケア製品やその他の用途に適した性質を発揮します。

この膨潤性は、モンモリロナイトが持つ層状の「トランプ構造」に由来します。
この層は直径約100ナノメートル、厚さ約1ナノメートルという非常に小さな単位で構成されており、1グラム当たりテニスコート3面分にも膨潤します。

この広大な表面積が、多くの水分や物質を吸着・保持する能力を生み出します。

薄いバリアでお肌を守る -被膜性-

モンモリロナイトのもうひとつの重要な特性が「被膜性」です。
この特性により、保湿成分を含むごく薄い膜をお肌に形成します。膜の厚さは約1ナノメートルで、通気性を保ちながら肌を優しく包み込みます。

この被膜が肌にうるおいを閉じ込めると同時に、外部刺激からも保護する役割を果たします。
保湿成分が汚れと一緒に流れ落ちることを防ぎ、肌の健康を維持する助けとなります。

スキンケアにおいて、私たちは肌にヴェールを張り乾燥を防ぐ被膜性を「守る」と表現しています。

お肌に必要な成分を残す -イオン交換-

モンモリロナイトの「イオン交換」能力は、汚れや不要な皮脂を吸着しながら保湿成分を肌に留める特性を持っています。

マイナスイオンを帯びたモンモリロナイトは、プラスイオンを持つ有機物を引き寄せ、交換後には吸着した物質をしっかり保持します。

この仕組みにより、スキンケア製品としてモンモリロナイトは、肌の汚れを取り除きながら必要なうるおい成分をしっかり届けることが可能となります。

水と油を調和させる -乳化作用-

乳化作用とは、水と油を混ぜる能力のことです。
モンモリロナイトは水と油の両方を吸着し、安定的に混ぜ合わせることができます。

これにより、界面活性剤を使用せずともクリームやローションを作ることが可能です。

ドロドロからサラサラへ -可塑性-

モンモリロナイトには「可塑性」と呼ばれる特性もあります。
これは、外力を加えると軟らかくなり力を取り除くと元の状態に戻る性質です。

この特性により、スキンケア製品だけでなく、ペンキなどの工業製品にも応用されています。

スキンケア以外の応用例

モンモリロナイトは、スキンケア以外でもさまざまな分野で活用されています。

  1. 土壌改良
    • イオン交換特性を利用して、土壌の栄養バランスを改善。
  2. 食品添加物
    • 安全性の高い天然素材として食品の安定化に寄与。
  3. 工業製品
    • 可塑性を活かしてペンキや接着剤の改良に活用。

上記以外にもさまざまな用途があります。


モンモリロナイトの持つ多彩な特性は、スキンケアから土壌改良、工業製品に至るまで幅広い分野で応用されています。
粘土科学研究所では、この特性を最大限に活用し、高品質な製品づくりを行っています。

天然のクレイが秘める可能性を、ぜひ体感してみてください。

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