クレイパックは粒子の細かさと高い吸着力で毛穴の黒ずみや汚れをオフしやすいスキンケアアイテムとして注目を集めています。
一方で天然素材ならではのデメリットも存在するため、正しい知識とケア方法を押さえることが大切です。
本記事ではクレイパックのデメリットと、それを解決する対策を分かりやすく解説します。
クレイパックは美肌ケアの定番、でも知っておきたい注意点
「クレイといえば?」と街頭アンケートをすれば、多くの人が思い浮かべるのはクレイパックでしょう。
古い角質や肌の汚れを吸着し、すっきりと洗い流せるというメリットは大きいですよね。
しかしクレイパックにも弱点がいくつか存在します。
思わぬ肌トラブルを避け、より効果的に美肌ケアに取り入れるためにも、まずはデメリットを理解しておきましょう。
そもそもクレイとは?高い吸着力が生まれる仕組み
クレイ(粘土)は、地層から採掘される天然の鉱物を精製したもの。極めて粒子が細かく、吸着の力を持つことが大きな特徴です。
この吸着力によって、毛穴の黒ずみや余分な皮脂、古い角質などを絡め取りやすくなります。

スキンケア業界では、汚れの除去からパック、洗顔、クレンジングなど多彩な用途でクレイが活用されてきました。
しかしとても便利な一方で、次項で紹介するような注意点も。
デメリット①:強い吸着力ゆえに「乾燥」を招きやすい
クレイパックが乾燥を招く理由は、クレイが水分を取り込みやすい性質を持っているためです。
- 長く放置すると、クレイ自身が乾く際に肌の水分まで奪いやすい
- クレイが縮むことで肌を引っ張り、ツッパリ感を生じさせる
【対策のヒント】
- 指定の使用時間を守って早めに洗い流す
- 乾燥しにくい処方のクレイ(モンモリロナイトなど)を選ぶ
- パック後は保湿を丁寧に行う
デメリット②:防腐剤などの有用成分まで吸着してしまう
クレイは汚れだけでなく、多彩な成分を抱え込む可能性があります。保湿成分や防腐剤まで吸着してしまうと、製品自体の効果や品質が損なわれるおそれも。
- 防腐剤の効果が弱まり、保存性が落ちる
- 保湿や美容成分をうまく活かしきれない
【対策のヒント】
- 防腐剤や保湿成分の配合バランスを見直す
- 研究実績が豊富なメーカーの商品を選ぶ
デメリット③:天然由来だからこそ「菌」の管理は欠かせない
クレイは天然素材のため、採取時の環境や加工過程によっては菌が混入していることがあります。
加熱処理で多くは除去されますが、高温に強い菌が残るリスクはゼロではありません。
- 製品が腐敗しやすくなる
- 菌由来の肌トラブルの原因になる可能性
【対策のヒント】
- 徹底的な品質管理と殺菌処理が行われているクレイかを確認
- 高温に耐性を持つ菌対策の研究をしているメーカーを選ぶ
モンモリロナイトでデメリットを軽減
これらのデメリットをカバーすべく、粘土科学研究所では長年にわたりクレイの研究を重ねてきました。
弊社で注目しているのが、天然のクレイの一種国産のモンモリロナイトです。
モンモリロナイトは吸着力が高く毛穴の洗浄が可能で、また、たっぷり水分を保持するため、うるおい成分を届けることができ保湿にも有効です。

これらの特性を活かした製品設計を行うことで、しっかりとした保湿感と優れた洗浄力を同時に実現しています。
クレイパックの「使いたくなる」魅力と「作りたくなる」将来性
自然由来のやさしさと、高い吸着力による洗浄効果を兼ね備えているクレイパック。
今回はペースト状のクレイパックに絞って解説しました。
デメリットをきちんと理解し、乾燥しやすいパックかどうかを見極めることが大切。
対策をすることで、「試してみたい!」と感じる、より魅力的なアイテムへと変わるのです。
クレイパックは正しい選び方と使い方を知ることで、肌をやさしくケアしながら汚れをしっかり落とす心強い味方になります。
天然素材ゆえの菌リスクや乾燥リスクなどのデメリットを踏まえ、適切に対策された商品を選ぶことが大切です。
粘土科学研究所では、国産モンモリロナイトをはじめ、さまざまなクレイの特性を研究しながら、OEM製造にも対応。
消費者が「使いたくなる」だけでなく、企業が「作りたくなる」ようなクレイ製品を目指して開発をしています。