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粘土科学のお役立ち情報

目次

環境問題は今や世界共通の重要な課題です。
SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉も広く知られ、企業や個人が環境に配慮した選択を求められる時代となりました。

粘土科学研究所では、スキンケア製品の開発を通じて環境に優しい選択を提供できるかを常に考えています。
その中で注目しているのが、天然のクレイの一種モンモリロナイトです。

モンモリロナイトの特性はスキンケアに活用されるだけではありません。
モンモリロナイトは環境へどのような負荷をかけているのか?そして貢献をどのくらいしているのか?詳しく解説していきます。

モンモリロナイトとは?

モンモリロナイトとは、火山灰が長い年月をかけて変化し、極めて微細な粒子となったクレイの一種です。
その特徴として、優れた吸着力と保水性を持つことが挙げられます。



これによりスキンケアでは不要な皮脂や汚れをやさしく除去しながら、肌にうるおいを与える成分として活用されています。

◆モンモリロナイトについて、後日リンク


また、日本を含む世界各地で産出されるモンモリロナイトはその環境への影響も考慮する必要があります。

では、採掘・精製の段階で環境負荷は発生するのでしょうか?

モンモリロナイトの採掘・精製による環境負荷

モンモリロナイトの採掘と精製は、以下のような環境負荷を伴います。

採掘時の環境負荷

モンモリロナイトを採掘する際には、地表の土壌を掘削する必要があり、一時的に周囲の植生に影響を与えることがあります。

ただし粘土科学研究所が取り扱うモンモリロナイトの採掘地では、採掘後の土地を埋め戻し、再び植生を回復させる取り組みが行われています。

精製時の環境負荷

精製には「水簸(すいひ)」と呼ばれる工程が必要で、以下の流れで不純物を取り除きます。

  1. モンモリロナイトの原石を粉砕
  2. 水と混ぜて分散
  3. 重い不純物を沈殿させ、モンモリロナイトを抽出
  4. 抽出されたモンモリロナイトを加熱し、水分を蒸発
  5. さらに精製を重ねて高純度の粉末を得る


この工程では、大量の水とエネルギーが必要になるため、完全に環境負荷ゼロとは言えません。
しかし、採掘後の土地の再生や精製プロセスの効率化により、持続可能な採掘・精製が目指されています。

◆モンモリロナイトを精製する水簸について、後日リンク

モンモリロナイトが環境に貢献する3つのポイント

モンモリロナイトには、環境負荷を上回るポジティブな特性もあります。
ここでは、環境問題への貢献として特に注目される3つのメリットを紹介します。

炭素貯蔵による地球温暖化の抑制

モンモリロナイトが豊富に含まれる土壌では、微生物による有機物の分解速度が遅くなるため、結果的に炭素が長期間土壌に固定されます。

これは二酸化炭素(CO2)の排出を抑え、地球温暖化の進行を緩和する効果が期待されています。

浄水作用による水質改善

モンモリロナイトはスキンケア製品で汚れを吸着するだけでなく、水中の有害物質を吸着する力も持っています。
そのため、鉛・水銀・カドミウムなどの重金属や、化学物質を除去するための浄水材としても活用されています。

また、赤潮対策にも役立ち、モンモリロナイトを使用してプランクトンの増殖を抑える取り組みも進められています。

土壌改良による農業への貢献

モンモリロナイトが土壌に含まれると、優れた保水性とミネラル補給の特性により植物の成長を促進します。
特に、乾燥地帯では水分の保持力が高まり、作物の生育環境を改善する効果が期待されています。

また、モンモリロナイトは土壌中にミネラルを供給し、栄養豊富な土壌を形成するため、持続可能な農業にも寄与します。

まとめ

モンモリロナイトは採掘や精製の過程で一定の環境負荷が伴うものの、それ以上に多くの環境メリットを持つクレイです。

  • 炭素貯蔵による地球温暖化の緩和
  • 浄水作用による水質改善
  • 土壌改良による植物の育成



これらの特性を活かし、粘土科学研究所では環境に配慮した製品開発を進めています。

特に弊社の歯磨き粉はアウトドア環境での使用もおすすめしています。

◆泡が立たないアウトドアにもおすすめの歯磨き粉について、後日リンク

スキンケアを通じて、私たちの肌だけでなく、地球環境にも優しい選択をしてみませんか?

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