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粘土科学のお役立ち情報

目次

スキンケア製品としての粘土(クレイ)に興味を持たれた方からよく聞かれる質問があります。
「粘土って泥のことですよね?」

この疑問に対して、粘土科学研究所では「確かに似ていますが、違いもあります」とお答えします。

この質問のように泥をはじめとした様々な素材がクレイと似た印象や性質を持っています。



その中でも今回は、泥と粘土の違いにスポットを当て解説していきます。

泥と粘土の決定的な違いは「純度」

泥とは?

泥は、土に水が加わってドロドロになったものです。
公園の水たまりや山道、雨上がりの地面など、身近な場所で見ることができます。

泥の成分は実に多様で、土、砂、礫(れき)のような無機物(石などの鉱物)だけでなく、有機物(葉っぱや木の枝)なども含まれています。



これらが混ざり合ったものが泥であり、成分のばらつきが大きいのが特徴です。

粘土とは?

一方、粘土は鉱物の一種で、土壌の中でも特に微細な粒子から成り立っています。
鉱物の分類では、粒子の大きさ順に礫 → 砂 → シルト → 粘土と分けられ、粘土は最も細かい粒子を持つグループです。



さらに、粘土は長い年月をかけて風化し、化学変化を経たもののみが分類されます。
そのため、粘土は純粋な鉱物であり、泥のように様々なものが混ざっているわけではありません。

この「混じりけのなさ」が、粘土と泥を大きく分けるポイントなのです。

ただし、スキンケアで使われるクレイは泥と同意語として使われることもあります。
しかし一般で売られているカラークレイなどは主に粘土で構成されてはいますが、不純物も混ざっていることがあり、純度100%とは言えない時があります。

一般で売られているクレイなどについて、後日リンク

泥と粘土、スキンケアに向いているのは?

スキンケアにおいて、泥と粘土のどちらが適しているかを考えた場合、粘土が圧倒的に優れています。

泥の問題点

泥には有機物が含まれるため、腐敗のリスクや肌への刺激となる成分が混じっている可能性があります。
また、その不純物がどの程度入っているかも特定できていないため、不安定な品質となってしまいます。
そのためスキンケアとして使用するには適していません。

粘土のメリット

粘土は、純度が高く特定の鉱物特性を持つため、スキンケア成分としての働きが明確です。
特に天然のクレイの一種であるモンモリロナイトは、以下のような特性を持ち、スキンケアに適しています。



・吸着力:皮脂や老廃物を優しく吸着し、肌を清潔に保つ
・保水力:水分を保持し、肌のうるおいを守る
・保護膜形成:微細な粒子が肌の表面にヴェールをつくり、外部刺激から肌を守る

粘土科学研究所のモンモリロナイトへのこだわり

粘土科学研究所では、数ある粘土の中でも国産のモンモリロナイトにこだわり、スキンケア製品を開発しています。

その理由は、モンモリロナイトが持つ「落とす」「届ける」「守る」の3つの特性にあります。

・落とす:微粒子の吸着作用で毛穴の汚れをすっきりオフ
・届ける:水分を抱え込み、肌に潤いを与える
・守る:肌表面に保護膜を形成し、乾燥や外的刺激からガード

自然の恵みであるモンモリロナイトを最大限に活かし、肌にやさしく、機能的なスキンケア製品を提供することが粘土科学研究所の使命です。

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