クレイ(粘土)は、ナチュラルなスキンケア素材として人気があり、手作りコスメの材料としても広く利用されています。
しかし、本格的なスキンケア製品として市場に出す際には、OEM(受託製造)を活用することも選択肢のひとつです。
本記事では、手作りコスメとOEMの違いを踏まえながら、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
品質の安定性
メリット
手作りコスメでは、原料の選定や配合バランスが個々の技術や環境に左右されるため、品質が均一になりにくい傾向があります。
一方、OEMを利用すれば
● 精密な秤量と攪拌技術により成分を均一に分散
● クレイの粒子サイズやpHを適切に管理
● 温度や湿度の変化にも影響されにくい処方設計
といった工程を経て、安定した品質の製品を作ることができます。
デメリット
しかし、OEM製造では大量生産を前提としているため、小規模で独自の調整を加えた製品を作るのは難しくなります。
また、一度確定した処方の変更には時間とコストがかかることがあります。
安全性と保存性
メリット
手作りコスメでは
● 防腐剤の適切な配合が難しい
● 微生物汚染のリスクがある
● 経時変化による品質劣化が起こりやすい
といった課題があります。
OEMメーカーでは
● 専門の防腐設計により長期間の品質保持が可能
● クリーンルームや衛生管理された環境での製造
● 製品テストを通じて安全性を確認
といった対策を行うことで、安全かつ長期保存が可能な製品を提供できます。
デメリット
一方で、防腐剤や添加物を極力排除したい場合、OEMメーカーの推奨する処方では対応が難しいことがあります。
手作りコスメのように、完全にナチュラルな成分だけで製造するには特別な対応が必要になることがあります。
コストと生産量
メリット
手作りコスメは、小ロットでの製造に適していますが、量産には向いていません。
OEMを活用することで
● まとめて製造することで原料や包装コストを抑えられる
● 効率的な製造プロセスにより時間と手間を削減
● 小ロットから大ロットまで希望に応じた生産が可能
といったメリットがあります。
デメリット
ただし、OEM製造には最低ロットが設定されていることが多く、初期費用が高くなる場合があります。
試作品を作るだけでもコストがかかるため、販売計画や市場ニーズをしっかり考える必要があります。
法規制や薬機法対応
メリット
スキンケア製品を市場で販売する場合、薬機法(旧薬事法)や化粧品の品質基準に準拠する必要があります。
OEMを利用することで
● 法規制に準拠した処方開発と成分表示
● 必要な安全試験の実施
● 製造販売許可を持つ企業が代行
といった対応が可能になり、スムーズに市場へ展開できます。
デメリット
しかし、法規制に適合させるために使用できる成分に制約が生じる場合があります。
手作りコスメで使用できる天然成分が化粧品としての基準を満たさないこともあるため、希望通りの処方が実現できないケースもあります。
まとめ
手作りコスメは個人で楽しむには魅力的ですが、本格的な製品として展開するには品質や安全性の確保が課題となります。
OEMメーカーを活用することで安定した品質・安全性の確保、コスト削減、処方の多様化など、多くのメリットを享受できます。
しかし最低ロットやコスト、処方の自由度など、デメリットもあるため、自社の方針や販売戦略と照らし合わせながら慎重に検討することが重要です。
粘土科学研究所では、ご予算30万円からのOEM相談を承ります(最小ロットは60kgが基本ですが、ご予算に応じ柔軟に対応いたします)。
大規模工場ほどの大量生産が必要ないため、小規模ブランドでも利用しやすいのが特長です。
手作りコスメからのステップアップを考えている方は、ぜひご相談ください。